木曾ひのきコラム 2019.06.14 家に日本一の誇りと喜びを!「木曾ひのき」徹底研究!

家に日本一の誇りと喜びを!
もりぞうの「木曾ひのき」大特集Vol.2

これから新しい住まいをお考えのご家族さまにとって、お得な情報をお届けする「MORIZOU」。今回は当社の大切な素材「 木曾ひのき」についての2回目です。もりぞうが最高品質の家にこだわり選び抜いたのが「木曾ひのき」。価値や希少性、強度や耐久性のほかに、ヒノキには私たちの生活に良い働きをする成分があると言われています。「木曾ひのきの家で心も体も健康に」。木の家に暮らすこと、ヒノキの効果効能についてご紹介します。

木が持つ不思議な力  ~ フィトンチッドって? ~

「疲れを感じると、森林浴に行ってみたくなるな」「森に入っていくと、ほのかな香りや爽やかな空気にホッとして、心に安らぎが生まれるのはなぜかしら?」こんなことを思った経験はありませんか?これは、森にあふれる「フィトンチッド」に由来するようです。「フィトンチッド」とは、森の香り。樹木が自分で作り発散している物質です。この芳香は、植物が自らの身を守るための自然免疫をなしていて、他の植物などからの侵食を防いだり、害虫などに対しては、近寄らせない、追い払う、または、死なせてしまうという作用を持っているそうです。一方で、私たち人には心を落ち着かせる鎮静作用の良い面を持っていたり、植物の場合では、花粉を運んでほしい時には虫を引き寄せるということもあるそうです。森の香りフィトンチッドとは、木材に含まれるテルペン類が部分酸化する時に現れるマイナスイオン物質が引き起す浄化作用で、効果として、「リラクゼーション」「高血圧抑制」「神経系の緊張緩和」「皮膚病・呼吸器系疾患の改善」「アレルギー性疾患の予防と回復」「有害菌の不活性化」「害虫除け」などに期待が寄せられています。ここからは、フィトンチッドをはじめ、木・ヒノキ・木曾ひのきに含まれる成分が、私たちにどのような影響をもたらしてくれるのかをご紹介していきます。

1. 癒し効果 -その1-
ヒノキの香りでリラックス

ヒノキの森の芳香成分は、リラクゼーション効果があり、コチゾールやアドレナリンといったストレスホルモンの分泌を抑える力を持っているとのこと。アロマオイルにヒノキの香りがあるのもうなずけます。もりぞうの家では、木曾ひのきの無垢材を柱と土台に使用し、室内では特にあらわしの柱や、天井仕上げの羽目板からも木曾ひのきの香りが広がっていきます。

2. 癒し効果 -その2-
本物の木目の心地良さ

木の年輪は成長の量を表わし、太さや色の濃さは、その年の気候によって大小濃淡があるため一定ではありません。本物の木を見ると様々な天然の木目があり、それはその木にしかないオンリーワンの自然模様なのです。この年輪の間隔は「1/f  ゆらぎ」とも言われています。このゆらぎは、自然界によって生み出された天然のリズムで、この不規則さが人に心地よさを与える効果があるそうです。本物の木目を見ていると気分が和みませんか?

3. 癒し効果 -その3-
木材使用量と快適に関する不思議

木材の使われ方と人間の感じる快適バランスについて興味深いデータがあります。一般的に、家の内装に木材が使われていると人は「リラックス」した状態になり「快適さ」を感じると言われます。そこで、インテリアにどのくらいの割合で木材が使われていると、生理的、心理的に快適な状態になるのかを脳血流量の変化や脈拍数の変化などで測定し、判定したものが次の内容です。森林総合研究所が行った実験によると、A.木材率30%(床/木材)の一般的な内装スタイル、B.木材率30%+α(床・柱・梁/木材)、C.木材率45%(床・壁半分/木材)、D.木材率90%(床・壁・天井/木材)で、Aで脳の活動が認められ、脈拍数が減少、BとCで脳の活動が認められ、脈拍数が増加、Dでは入室してから80秒後に脳の活動が急激に低下(=飽きた)ということです。やはり適量があり、木材が多ければ多いほど良いということではないようです。家づくりでは、リラックスしたい寝室などは、木材を部屋の30%程度、ワクワク楽しく過ごしたいリビングなどは45%くらいを目安にすると、より快適に感じられると言えそうですね。ちなみに、適度な木の香りは心地良い眠りを誘うそうです。

4. 健康増進や病気の予防につながる効果
木の香りで目指せ健康家族

林野庁の「森林の健康と癒し効果に関する科学的実証調査報告書」(2004年)によると、森林環境で運動をするとがんの活動を抑えるナチュラルキラー細胞が顕著に活性化するという報告があります。また、強い抗菌性物質にヒノキチオールがあります。ヒノキチオールは、木材腐朽菌、カビ・細菌に強い抗菌作用を持っていて、これは、台湾ヒノキやヒバに含まれ、国産ヒノキには含まれないとされていましたが、近年、木曽産のヒノキから発見されたとの報告があります。
なお、病院内感染の原因として知られるMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)に対する抗菌性をヒノキの葉や材からのにおい成分がもっているとされています。

5. ダニ抑制効果
ヒノキの香りでダニ被害防止

ヒノキの芳香成分には、ダニの行動を抑制する効果があるとされています。ダニは、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎などの疾患に深い関わりがあり、患者の50~90%にダニが関与していると言われています。森林総合研究所の宮崎良文氏らの調査によると、ヒノキ、ヒバ、スギの薄い板の上にダニを入れた容器を置き、それを畳の間に挟む形式で実験したところ、24 時間後に30 ~ 40%、96時間後に90%の行動抑制効果が見られ、その中でもヒノキとヒバにおいて効果が顕著だったということです。また、そのまま放置しても1年後も一定の行動抑制効果が見られたということでした。また、ヒノキはシロアリを寄せ付けにくい素材としても知られています。家の長寿命化と私たちの健康に関わる効果効能です。